POMR( Process Oriented Memory Resolution)は、田中万里子により開発された短期間に、しかも革新的に人に変化をもたらす心理的な理論です。
POMRはクライアントとカウンセラーが答えを共同プロデュースする創造的でダイナミックなアプローチです。この共同プロデュース作業の結果、常に新しい学びを得、進化をし続けています。
この理論をカウンセリング、メンタリング、人材育成、能力開発などに適応しております。
意識的、理性的に行われていると思っている私たちの行動は、実は潜在的な記憶や感情に大きく影響されています。POMRでは、その潜在的なあなたの真髄に入り、あなたが持って生まれた可能性を最大限に活用することを助けます。
最近の脳科学や物理学によれば、私たちの行動は100%過去の記憶に影響されていると考えられています。これは、次の二つの記憶の特徴に起因しています。
- 私たちの過去の記憶は、それが起こったときの場面や状況と、そのときに感じた身体の状態とをセットにして記憶している。つまり、類似した出来事が起きた瞬間に身体の状態は最初の記憶の状態に引き戻される。
- 記憶はホログラム的なものである。つまり、その一片が刺激される(たとえば、現在体験した場面に過去の記憶と類似した要素:対話や人の顔つきや雰囲気などに触れる)と潜在的に全像が戻り、過去の体験をしたときの状態に潜在的に引き戻され、心理的にはあたかもその場面に自分がいるかのように感じて、今の自分が影響されることが起こる。
さらに、直接的な記憶ではありませんが、記憶に影響をもたらす要素があります。 POMRではこの要素をビリーフシステム(多種の信じ込み)と呼んでいます。否定的な体験を通して人はしばしば、絶対化・一般化した自己概念、世界観、社会観、価値観(たとえば、「自分は何をしてもダメな人間だ」「女性だから認められない」「世の中は危険なところだ」など)を潜在的に持つようになります。ビリーフシステムが形成されると、その“色メガネ”を通して出来事をとられるようになり、そのために行動パターンとなって否定的な行為や出来事が繰り返えされるようになります。たとえ自分がどんなに嫌だと思っていても、一度かけた色メガネをはずすことの不安や恐怖のため、そこから抜け出すことが困難となります。
ビリーフシステムの一例をあげれば、親に罵倒されることによって、「自分はダメだ」という信じ込みを持った人は、学校や職場で周りの人から「ダメだな」と思われたりする出来事を繰り返し引き起こし、その結果「やっぱり自分はダメな人間なんだ」とあたかも信じ込みを強化することが起こります。
それゆえ、私たちは「・・・のようになりたい」といった願望を持ちますが、現在の自分が置かれた状況が過去の記憶を潜在的に呼び起こし、過去にできたビリーフシステムに影響された行動をするのでなかなか達成することができないのです。
POMRでは、このように現在の行動を阻害する原因となる過去の体験の全てを“広義のトラウマ”ととらえています。
POMRのセッションにおいて、このようなトラウマ体験時の潜在意識の中に残された情動記憶を解消し、否定的な信じ込みを肯定的な信じ込みに変換するという作業をします。また、全く体験がないために新しい行動をとることができない場合にはその資源づくりの作業をします。
これにより、自分の持って生まれた可能性を生かすことができるようになり、多岐にわたる変化を体験します。
このように私たちは知らないうちに過去の記憶に影響されているので、現在の行動を止めている過去の記憶を探り、その影響を解消すればするほど自己実現が可能になるのです。
POMRは誰にでも効果が出るというのでなく、POMRが有効であるためには、その人が問題意識を持ち、自ら変わりたいと望んだり、夢を持ってそれを実現したいと思ったりする主体的な態度が必要です。 |